太陽光パネルを“垂直設置”する新システム、少面積でも太陽光発電を導入可能に

Apr 18, 2023

エア・ウォーターは2023年4月13日、ドイツの両面受光型太陽電池モジュールメーカーであるLuxor Solarの日本法人ルクサーソーラーと共同で、駐車場併用タイプの垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を開発したと発表した。日本市場を対象として同年5月から販売を開始する。


開発した垂直ソーラー発電システムは、両面受光型の太陽光パネルを、地面に対して垂直に設置する仕組みで、少ない設置面積で導入できるため、既存の平面駐車場などにも設置しやすい。地表からソーラー発電モジュール下部までの高さを2m以上とすることで、ドライバーや歩行者の視線をさえぎらない形式で設置できる。建築物ではなく工作物となるため、市街化調整区域の駐車場にも設置可能だという。


ルクサーソーラー製の両面発電モジュール採用により、平置き型・傾斜型と比較しても年間発電量にほとんど差は無く、地面からの反射光によっては、垂直システムの方が優れた結果を示すケースもあるとしている。



垂直型に設置するため、雪に強く、豪雪地帯でも導入が可能だという。台風や暴風雪などにも耐えるように、防風柵・防雪柵メーカーでもあるエア・ウォーターグループのホクエイが強度設計を実施している。

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