屋根置き太陽光発電は「汚れ」で発電量ダウン

Sep 06, 2023


  自家消費型太陽光発電がだいぶ増えていますが、工場など屋根上に設置する際に、ぜひとも気を付けていただきたいポイントがあります。


  それは、「パネルの汚れ」対策をどうするか。


  工場などの場合、パネルの設置角度がほぼ0度ということが少なくありません。


  これまで多くの太陽光発電所を見てきた経験から言うと、0度だと間違いなく汚れが溜まり、数年で発電量を大きく落とす要因になります。


  周囲の状況次第ですので一概に何年で何%下落するとは言えませんが、4年程度で20%以上ダウンした現場もあります。


  パネルの角度と汚れの関係は、およそ次のような感じです。


  ・15度以上角度が付いていれば、雨水でほぼ汚れは流れ落ちる。


  ・10度だと汚れが蓄積してしまう場所と、それほど気にしなくても良い場所とが混在する。


  ・5度以下だとほぼ間違いなく蓄積する。


  ・どれだけ角度があっても樹木が近くにあると樹脂等で大幅に汚れる。


  パネルが汚れてしまえば光を遮るので、発電量が下落するのは当然の話です。洗浄するしか発電量を取り戻す方法はありません。


  10度以上の場合は、それほど汚れないこともあるので、洗浄効果は発電所ごとに変わってきます。


  洗浄するか、しないかは、遠隔監視データを解析した上で、現場の状況も確認して決めるのが良いでしょう。


  5度以下の場合は、汚れること前提で、定期的な洗浄をO&Mプランの中に組み込んでおいた方が良いです。ほぼ間違いなく汚れて、発電量を落とします。


  定期的なパネル洗浄をするには、洗浄しやすい設計も重要になります。


  屋根上の場合、通路を設けずに、パネルを全面に設置してしまう設計もありますが、これは洗浄(に限らずメンテ全般)しづらいです。


  パネルを踏むとマイクロクラックの原因となるので、できるだけ踏まないように施工したいですが、通路がないと難しくなります。また、高所作業にもなるので、設計時にはメンテナンスのしやすさを、ぜひとも考慮していただきたいです。

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