発電所発電量低下の主な原因

Jul 20, 2023


  太陽光発電システムの発電出力、発電量低下の原因は、太陽光パネルに影響を与える外的要因と太陽光発電システム自体の劣化に大きく分かれます。外的要因としては、太陽光パネルにかかる影、汚れ、温度です。太陽光発電システム自体の劣化としては、パネルはもちろん、パワーコンディショナ、ケーブルや接続箱があります。順番に詳しく説明いたします。


  1.影

  太陽光パネルにかかる影です。当たり前ですが太陽光パネルは太陽光が当たらないと発電しません。ですので、樹木や建物などで影になると発電出力は大きく下がってしまいます。近くに影になるようなものがなくても、大きな雲が通ると一時的に影になって発電出力が低下します。 


  2.汚れ

  太陽光パネルの汚れも発電出力を低下させる原因です。主に、塵やほこり、鳥のフンが挙げられます。汚れも影と同じで太陽光が当たらなくなるため、発電出力が下がってしまいます。


  太陽光パネルは傾斜をつけて設置していて、表面は汚れに強いコーティングしているため、ほとんどの汚れを雨で洗い流すことができます。ただ、それで100%洗い流されるわけではなく、少しずつ蓄積する塵やほこりなどの汚れはあります。それによって発電出力は徐々に下がっていきます。


  3.温度

  太陽光発電出力の低下の原因になるのが温度です。結晶シリコン系の太陽光パネルは高温になると発電効率が下がる特性があります。最も発電出力が高くなるのは、パネル表面温度が25度のときです。そのため、太陽の位置が最も高くなる7月~8月ではなく、4月~5月の発電出力、発電量がピークとなります。


  4.システム機器の劣化

  太陽光発電システム自体の劣化です。太陽光パネルだけでいえば、設置から25年以上使うことができます。メーカーの発電出力保証が25年以上だからです。ただ、設置したときの発電出力、発電量をずっと維持することはできません。発電出力保証の25年間は安心ですが、26年目以降はメーカーによって差がでてきます。


  もちろん、太陽光発電システムを構成する機器は太陽光パネルだけではありません。構成機器の中でも劣化が早く、故障が起こりやすいのがパワーコンディショナ、通称パワコンです。設置から10年を超えた太陽光発電システムの発電出力が低下したら、その原因は90%パワコンと考えていいでしょう。


  また、ケーブルや接続箱も劣化や破損によって、発電出力が低下する原因の1つです。劣化や破損によって電気抵抗が大きくなるため、太陽光パネルで発電した電力を十分にパワコンへ供給できることができなくなります。ただ、ケーブルや接続箱が劣化、破損することはほとんど考えられません。まず疑うべきはパワコンで、次に太陽光パネル、ケーブル、接続箱という順番になります。

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