太陽光発電所の保険

Aug 02, 2023


  気候変動の影響か、ここ数年、猛烈な台風が続けざまに上陸しています。強風と大雨により、太陽光発電所の損害も多数発生しており、メディアで取り上げられることも多いです。このような自然災害による損害をカバーするために保険制度があります。


  ただ、保険も万能ではありません。安易に「保険に入っているから大丈夫」と考えるのは危険です。まずは、どのような損害をカバーする保険に入っているのか?を把握しておくことが大切です。


  太陽光発電所の主な保険は次の3種類。

  1.自然災害保険

  2.第三者への賠償責任保険

  3.売電損失を補償する保険 


  1.は、災害で発電所が損壊した場合に、それ自体を直す費用を負担するもの。ごく一般的な火災保険のイメージです。


  2.は、太陽光発電設備や管理に不備があり、風でパネルが飛んで、隣の発電所にぶつかって損害を与えてしまった、などの時に、賠償するための費用を負担するものです。


  3.は、災害で発電所が損壊した時に、得られるはずだった売電費用を補填するものです。 


  ごくまれに、保険に入っていない発電事業者もいますが、万一、甚大な被害を受けた場合、発電事業を継続することが困難になりますので、最低でも1.自然災害保険には入っておくべきです。


  また、保険を掛けていたとしても、保険金が支払われない場合もあります。その条件の確認もしておいた方が良い。例えば、1.自然災害保険の免責事項として、「本来有すべき性能を持っていない場合は免責」という内容が入っています。設計・施工ミスで、基礎や架台の強度が足りない発電所も散見されますが、そのような場合「本来有すべき性能を持っていない」と判断され、保険金が支払われない危険性があります。


  また、適切なメンテナンスをせずに、経年劣化等で強度が落ちていた場合も同様。 「壊れたら保険でカバーできるから、何もしなくて大丈夫」と過信するのは大間違いです。


  まっとうな発電所を作り、適切にメンテナンスする、これが保険でのリスクヘッジを考える上でも基本となります。

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